少子高齢化による深刻な人手不足に対応するため、日本では2019年4月に「特定技能」という在留資格が創設されました。
その中でも、ホテルや旅館を中心とする宿泊業は、慢性的な人材不足が特に深刻な分野です。
本記事では、企業が外国人材を採用する際に知っておくべき 特定技能(宿泊業) の制度や条件、採用時のポイントをわかりやすくまとめました。
1. 特定技能「宿泊業」とは?
特定技能「宿泊業」は、日本の宿泊施設(ホテル・旅館など)で働く外国人材を対象とした在留資格です。
主に 接客・予約対応・館内案内・レストランサービス・清掃関連業務 など、宿泊施設の運営に必要な幅広い業務を担います。
対象施設の例:
①ホテル
②旅館
③民宿・ゲストハウス
④リゾートホテル
宿泊業は観光需要の変動、地方部の採用難などの理由から常に人材不足が続いており、特定技能制度が大きな戦力となっています。
2. 特定技能(宿泊業)の取得条件
特定技能で働くためには、外国人本人が以下の条件を満たす必要があります。
宿泊業務に関する知識や実務能力を確認する試験です。
内容:接客、安全衛生、宿泊業の基礎知識、実務など。
日常会話レベルの日本語力が求められます。
または JFT-Basic でも代替可能。
宿泊分野の技能実習を修了している方は、試験が免除され、特定技能へスムーズに移行できます。
3. 雇用できる業務内容
特定技能(宿泊業)では、以下の業務が認められています。
・予約受付(電話・メール・オンライン)
・館内案内・お客様対応
・レストランや宴会場での配ぜん業務
・客室・館内の清掃
・調理補助
・外国人観光客への通訳・案内
宿泊業の運営に関わる、現場のほぼすべての業務を担当できることが大きな特徴です。
4. 企業側が準備すべきこと
特定技能人材を受け入れる企業には、いくつかの義務があります。
・適切な雇用契約の締結
・日本人と同等以上の報酬
・フルタイム勤務
・休日・残業・社会保険など労働条件の明記
特定技能人材が日本で生活し、職場に定着できるようサポートが必要です。
・主な支援項目
・生活オリエンテーション
・住居探しのサポート
・行政手続きの同行
・母国語での相談窓口
・仕事・生活上の定期面談
③ 就労状況の報告義務
出入国在留管理庁へ定期的に報告する必要があります。
5. 特定技能「宿泊業」を活用するメリット
① 慢性的な人手不足の解消
地方や観光地の宿泊施設では、日本人の応募が少なく、外国人材の活用は非常に効果的です。
② 多言語対応によるサービス向上
英語、中国語、ベトナム語、ミャンマー語など、
インバウンド需要に対応できる人材が多く、顧客満足度の向上につながります。
③ 長期雇用が可能(最長5年)
特定技能は転職も可能ですが、適切な支援と環境が整えば、
長期間働き続けるケースが多いのが特徴です。
6. 採用時に気をつけるポイント
① 面接では日本語能力と実務理解を確認する
現場でのコミュニケーションは非常に重要です。
② 生活面のサポートは入社前に説明する
住居、交通、費用負担、生活ルールなどは誤解が生まれやすい部分です。
③ 職場の理解を深める
外国人材が安心して働けるよう、
社員への教育(文化の違い、コミュニケーション方法)も大切です。
特定技能「宿泊業」は、人材不足に悩むホテル・旅館にとって、
即戦力となる外国人材を採用できる重要な制度です。
正しい知識を持って活用することで、
サービス品質の向上、インバウンド対応力の強化、人材の安定確保といった大きなメリットがあります。
入社後の支援、生活サポートまで一貫してサポートしております。
ぜひお気軽にご相談ください。
