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【事例あり】宿泊施設でよくある外国人スタッフとのトラブルと、円満な職場環境の整え方

1. 事例①:遅刻や欠勤に対する「時間感覚」のズレ

【トラブル内容】
東南アジア出身のスタッフが、始業時間の5分〜10分後に「おはようございます」と笑顔で出勤してくることが常態化。日本人スタッフが「5分前行動」を求めても、「始業時間に間に合えばいい、少しくらいなら問題ない」という認識で、現場がギスギスしてしまった。

【解決策:ルールの「見える化」と「理由」の提示】

  • 「5分前」を明文化: 「始業時間の5分前には着替えを終えてフロントに立っていること」と明確にルール化し、雇用契約書やマニュアルに記載します。
  • 理由を伝える: 「早く来い」と命じるのではなく、「あなたが5分遅れると、夜勤のスタッフが5分帰るのが遅くなって困ってしまう」と、「誰かに迷惑がかかる」という文脈で説明すると、和を重んじる彼らには深く響きます。

2. 事例②:食事や宗教に関する「配慮」の不足

【トラブル内容】
まかない(食事)に豚肉が含まれていることを知らずに提供してしまい、ムスリムのスタッフとの信頼関係が崩れかけた。また、繁忙期にお祈りの時間を求めたスタッフに対し、現場リーダーが「今は忙しいから無理だ」と突き放してしまった。

【解決策:相互理解の場を作る】

  • 「宗教チェックリスト」の活用: 入社時に、食べられないもの、お祈りの頻度などをヒアリングシートで確認します。
  • 「お祈り」を休憩として扱う: 「15分のお祈りを小休憩として認める代わりに、繁忙時間は外す」といった、施設と本人の双方が納得できる着地点をあらかじめ決めておきます。これを日本人スタッフにも共有し、「サボっている」という誤解を防ぐことが重要です。

3. 事例③:日本人スタッフの「無意識のきつい言葉」

【トラブル内容】
忙しい時間帯に、日本人リーダーが「何度言ったらわかるの!」「いいから早くして!」と叱責。外国人スタッフは「自分は嫌われている」「尊敬されていない」と感じ、急に無断欠勤・離職してしまった。

【解決策:「やさしい日本語」と「褒める」文化】

  • 否定ではなく肯定を: 日本人特有の「叱って育てる」は、外国人には「攻撃」と捉えられがちです。
  • 3回褒めて1回指導: 「昨日の清掃、すごく綺麗だったよ」と日頃から承認を積み重ねることで、いざという時の指導を受け入れる土壌(信頼関係)ができます。

4. 円満な職場環境を整える「3つの仕組み」

トラブルを未然に防いでいるホテルには、共通の「仕組み」があります。

  1. 「相談窓口(メンター)」の設置: 現場の直属の上司とは別に、プライベートな悩みも話せる「相談役(登録支援機関の担当者など)」を明確にしておく。
  2. 翻訳・通訳ツールの活用: 微妙なニュアンスの誤解を防ぐため、重要な話(契約やルール)の時は必ず精度の高い翻訳機や通訳を介する。
  3. 異文化交流ミニイベント: 休憩時間に母国の料理をシェアしたり、簡単な言葉を教え合ったりする時間を設ける。

5. まとめ:トラブルは「成長」のチャンス

文化の摩擦は、見方を変えれば「自施設のオペレーションを見直すチャンス」です。彼らに伝わらないことは、実は新人日本人スタッフにも伝わっていなかった、というケースが多々あります。

「うちの現場の状況で、うまくいくか不安だ」「過去にトラブルがあってトラウマがある」

そんな支配人様・オーナー様。弊社では、単なる人材紹介だけでなく、「入社後の異文化マネジメント研修」「日本人スタッフ向け受け入れ講習」をセットでご提供しています。摩擦を恐れず、新しいチーム作りに挑戦してみませんか?