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旅館の「中居」業務は外国人にできる?食事出し・部屋案内の研修ステップ

「中居さんの高齢化が進み、階段の上り下りや重いお膳の運び出しが限界に近い……」
「若い日本人は『中居』の仕事を敬遠しがち。でも、和風旅館の伝統は守りたい」

多くの和風旅館が抱えるこの切実な悩みを解決するのが、特定技能などの外国人スタッフです。「日本の伝統的な中居の仕事は、外国人には難しすぎるのでは?」と不安に思う必要はありません。複雑に見える中居業務も、タスクを分解し、ステップを追って教育すれば、彼らは若くて体力のある「次世代の中居」として見事に成長します。

今回は、外国人スタッフを中居として戦力化するための、実践的な研修ステップを解説します。

1. なぜ外国人スタッフは「中居」に向いているのか?

意外かもしれませんが、東南アジアを中心とした外国人材は、中居業務と非常に高い親和性を持っています。

  • 「敬う心」が根付いている: ベトナムやミャンマーなどは、目上の人を敬う文化が非常に強く、お客様に対する献身的な姿勢を自然に身につけています。
  • 若さと体力: 重いお膳の運搬や、広い館内の移動、布団敷きといった肉体労働も、20代〜30代の彼らなら軽快にこなせます。
  • インバウンド客への安心感: 海外ゲストにとって、言葉が通じ、笑顔で接してくれる外国人中居さんは、滞在中の最高の安心材料になります。

2. 挫折させない!3つの研修ステップ

複雑な作法を一度に教えるとパニックになります。以下のステップで、「できる」を積み重ねさせましょう。

ステップ①:裏方業務から「動き」に慣れる

まずは接客を伴わない業務からスタートします。

  • 布団敷き・客室清掃: 旅館の構造と、清潔さの基準(髪の毛1本の重要性)を学びます。
  • お膳の準備: 器の持ち方、重さ、運び方のコツを身体で覚えます。

ステップ②:食事出しの「型」をパターン化する

最もハードルが高い食事出しは、台本(スクリプト)を用意します。

  • 料理説明の簡略化: 「旬の〇〇です」と一言添えるだけで十分。難しい説明は、写真付きの英語お品書きを指差しながら行うよう指導します。
  • 置き場所のルール化: 「飲み物は右、ご飯は左」など、配置をイラストで徹底します。

ステップ③:部屋案内(インフォメーション)

  • 定番の質問への回答: 「お風呂はどこ?」「Wi-Fiは?」など、よくある質問への回答を丸暗記させます。
  • 「笑顔」が最大のマナー: 日本語が完璧でなくても、丁寧なお辞儀と笑顔があれば、お客様の満足度は大きく下がらないことを教え、自信を持たせます。

3. 成功の鍵は「教える側」の簡素化

「中居の仕事は背中で覚える」という教育は、外国人には通用しません。

  • 写真付きマニュアル: 「座卓の上の配置」「浴衣のたたみ方」などを写真で示し、誰が見ても同じ仕上がりになるようにします。
  • 「やさしい日本語」の徹底: 「下座から失礼します」という言葉の意味を、動作とセットで平易な言葉で説明します。

4. お客様の反応:意外な「好評価」の理由

外国人の中居さんを導入した旅館では、アンケートに以下のような声が届くようになります。

「最初は驚いたが、一生懸命日本語で説明してくれる姿に心を打たれた」

「海外の友人を連れて行ったら、英語で対応してくれて本当に助かった」

お客様は、彼らが「完璧な日本人」であることを求めているのではなく、「一生懸命におもてなしをしようとする姿勢」を評価してくださるのです。

5. まとめ:伝統を次世代へつなぐ「新しい形」

中居さんの高齢化は、伝統が途絶える危機ではなく、「多国籍なスタッフで伝統を守る」という新しい旅館の形へ進化するチャンスです。

「まずは1人、中居候補として受け入れてみたい」「教育の進め方を相談したい」

そんな女将様・若旦那様。弊社では、和風旅館での導入実績に基づいた「外国人中居教育カリキュラム」を共有しております。人手不足を解消し、活気ある旅館を取り戻すお手伝いをさせてください。